ご存知のとおり、ブラウザとは「ウェブブラウザ」「インターネットブラウザ」ともいわれ、インターネットを閲覧するためのソフトウェアです。
もともとは「閲覧する、ざっと見る」という意味であるbrowse(ブラウズ)が語源となっています。
今このブログを読んでくださっている皆様のデスクトップにも、Internet Explorer(インターネットエクスプローラー)やGoogle Chrome(クローム)、Safari(サファリ)などのアイコンが並んでいるのではないでしょうか。
今回はブラウザの違いについて迫ってみようと思います。
ブラウザごとの違い
まずは代表的なブラウザ4つについて、みていきましょう。
1、Internet Explorer
Microsoftが1995年から提供しているブラウザです。
同じMicrosoftが発売しているWindowsのパソコンを購入すると、何をしなくてもデスクトップやスタートメニューにお馴染みのEマークが入っていることもあり、日本でシェアを拡大してきたブラウザとなります。
現在Microsoftがサポートしている Internet Explorer(以下、IE )はバージョン11となっており、バージョン10や9はサポートが切れています。
また、Microsoftから以下のようなコメントも出ています。
Windows 10 においては、Microsoft Edge と Internet Explorer というふたつのブラウザーが搭載されていますが、弊社としましては、Internet Explorer との後方互換性が必要な業務 Web システムには Internet Explorer を利用いただき、Internet Explorer でなければならない場合以外は Microsoft Edgeをご利用いただくことを提案してきました。
Japan IE Support Team Blog Internet Explorer の今後について
つまり、Microsoft自身もIEの使用を推奨しておらず、後継であるMicrosoft Edge(エッジ)を 推奨していることからも、今後IEは使用されなくなっていくブラウザであることが予想できます。
補足ですが、Microsoft Edgeは、2019年以降Google Chromeの制作のベースとなったブラウザ「Chromium」と同じブラウザをベースにして開発されています。今後はGoogle Chromeと似たような機能が実装されるかもしれません。
2、Google Chrome
Googleが開発している世界・日本問わず最も人気のあるブラウザになります。
人気の理由はほかのブラウザに比べて動きが軽い、拡張機能が多くあるということのようです。
スマホで使用している人も多いのではないでしょうか。
3、Firefox
一般企業ではなかなか使用されることは少なくなったブラウザです。
今では一般的になったタブ機能をいち早く取り入れたブラウザになります。
4、Safari
Appleが提供しているブラウザです。
IE同様、Mac系のパソコンやiphoneを購入すると入っているブラウザなので、Appleユーザーには馴染みのブラウザとなっています。
ブラウザごとに見ているものが違う?
ブラウザはソフトウェアの1つです。
ソフトウェアを作成する際、実現したいゴール(=ウェブサイトを表示する)は作り手全員同じかもしれませんが、どのように表示するのかは作り手次第になります。
極端な例となりますが、「とりあえず速く表示させたい」という考え方や「テキストは画像よりも最初に表示させよう」といった考えの違いです。
この考えの違いから作り方の違いが生まれ、微妙な表示や動きの違いが生まれました。
またウェブサイトを構成する複数のファイルも年々技術革新がされており、それらに対応するためブラウザもバージョンアップがされています。
特にブラウザやバージョンに違いによって、お問い合わせフォームや新着情報の管理画面などで表示の違いや動きが異なる場合が多く、注意が必要な箇所です。
皆様に注意してほしいこと
Webサイトを制作するとき、必ず検証するブラウザとそのブラウザのバージョンを決めることが大切です。
制作会社ではGoogle Chromeで検証後アップのご連絡をしたら、お客様はIEを使っており、意図した表示になっていなかった、またはフォームがうまく動かなかったということは珍しいことではありません。
制作に入る前に検証ブラウザとバージョンを決めましょう。
日本のブラウザシェア
世界や各国のOSやブラウザのシェアなどを調査しているStatCounterによると、デスクトップパソコンで1番使われているブラウザはGoogle Chrome、続いて2位はIE、3位はsafariになるそうです。
一方、スマートフォンなどのモバイル端末でのブラウザシェアは、1位safari、2位Google Chromeとなります。
検証ブラウザをどれにするのか決める際のご参考にお使いください。
最後に
上記の統計をご提示すると「自社のパソコンもGoogle Chromeに」とお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、「社内システムがIEにしか対応していない」などの理由でやむを得ずブラウザを変更できない場合もあります。
変更する場合は、社内のシステム担当の方にご確認の上、ご対応ください。
弊社ではWebサイトのリニューアルやランディングページの制作なども行っております。ぜひお気軽にお声がけくださいませ。