こんにちは。第一エージェンシーのデジタルマーケティングブログ担当です。
約半年間のご無沙汰となりましたが、デジタルマーケティング分野を中心としたブログを再開させて頂きます。
さて、今回は現在多くの企業や自治体で必要となっている「多言語対応」について、お話ししたいと思います。
多言語対応の背景について
「多言語対応」と聞いて、皆さまがすぐに思い出されるのが、昨今の外国人観光客(インバウンド)への案内対応かと思われます。実際、今年のコロナ騒動が発生する前までは、数多くの外国人観光客が来日し、空港や駅、ホテルや店頭での対応が求められてきました。
特に観光地では、英語はもちろんのこと、中国語や韓国語が話せる人を雇用したり、それぞれの言語での案内プレートを用意したり、翻訳したFAQを手元に用意したりと、少しでも円滑な案内ができるよう苦心されてきたようです。実際にそのようなケースを見かけることも少なくありませんでした。
元々は大手企業を中心に、将来のグローバル化を見据えて、社員に対する英会話の必要性を重要視してきました。そこからインバウンドの影響もあり、中国語と韓国語への対応が急増してきました。さらに最近では、外国人観光客の多様化や日本に移住してきた方々が増えてきたことにより、東南アジアや南米、ヨーロッパ各国など、さまざまな言語への対応が必要とされるようになりました。
多言語対応の手法について
上記のような時代背景がある中で、「どのような手法で多言語対応するのが最適解なのか?」が求められてきました。例えば、中国語や韓国語を喋ることができる人を雇用するぐらいならまだ対応可能ですが、それ以外の言語となると途端に厳しくなります。
そのような中、IT技術の進化とともに多言語対応できるツール(システム)が開発され、その精度の高まりとともに、人を雇用するのではなく、そういったツールに任せてしまおうと考える企業や自治体が急増してきました。実際の工数やコストが軽減され、円滑な案内対応も可能になることが判明し、願ったり叶ったりという感じではないでしょうか。
実際、WEBサイトにフォーカスした多言語対応が急速に進んでおり、その対応例についてご紹介いたします。(以下の2パターンが典型的な例です)
- WEBサイト自体を多言語表示する
- WEBサイト上に多言語対応チャットボットを設置する
WEBサイト自体の多言語表示
海外との取引がある企業では、そのホームページに英語表記を用意している企業も多いかと思います。ただ、英語以外の言語については未着手という企業が大半かと思われます。
インバウンドによる外国人対応の増加を受けて以降、接客を必要とする企業様(交通機関、旅行業者、銀行、アパレルなど)では、各社のホームページ上に多言語対応できるツールを組み込み、言語を選択すると、その言語に翻訳表示される仕組みが主流となってきました。
また、グローバル展開されている企業では、メールのやり取りから書面に至るまで、スピーディーな多言語対応も求められており、その課題にも応えられるようなツールも出てきました。それぐらい急速に多言語対応の技術は急速に進化しております。
多言語対応チャットボット
WEBサイトを多言語化するツールとともに注目されているのが、多言語対応チャットボットです。
そもそも普段のお客様対応においても、問い合わせ工数削減のためWEBサイトへのチャットボットの導入が少しずつ進んでいる状況です。それに加えて、多言語対応チャットボットを提供するベンダーが現れたことで、その需要が急速に高まってきました。
今回のコロナ騒動により、多言語対応で緊急の必要性が生じたのは自治体で、実際に関東近郊の自治体を中心に急速に普及しております。その流れは日本全国の自治体に広がりつつあり、さらには民間企業でも多言語対応チャットボットの導入が進みつつあります。
その多くは言語を選択すると、チャットボットの画面で表示文面が翻訳され、そこから各言語でQAを進めていくようなシナリオが用意されています。また、自由入力もできるものが多く、AIが判断して回答を導き出すようなツールもあります。チャットボット自体の技術進化に、多言語対応の技術進化が加わることで、さらに強固なツールとなりつつあります。
以上、今急速に導入が進んでいる多言語対応ツールおよび多言語対応チャットボットのご紹介となります。
実際にどのようなものか見てみたい、もう少し詳しく話を聞かせてほしいなどのリクエストがございましたら、弊社ではいずれのサービスに関してもご紹介可能ですので、お気軽にお声掛けください。