3月1日から2020年卒の新卒採用が開始されました。今日に至るまで多くの企業の採用担当者の皆様は、自社の採用ページの情報修正や就活サイトへの情報登録などを行ったのではないでしょうか。まずは採用担当者の皆様、お疲れ様でした。
「採用サイト関係の更新はいったんおしまい、これから実際に学生にあって、エントリーシートを読み込んで……」という作業に入るかと思いますが、少し待ってください。
2020年卒向けに作成された、他社の採用サイトはどのようなものなのでしょうか。
自社のサイトを今から大きく改修することは難しいと思いますが、次年度の参考にと、2020年の採用サイトの動向を速報で分析してみました。
2019年卒向け 企業の採用ホームページ好印象ランキング
株式会社ディスコは2018年8月、2019年卒の学生を対象に企業の採用ホームページの中から好印象だったものを尋ね、上位の企業をまとめました。
このランキングをもとに各企業の2020年卒の採用ホームページはどのようなものだったのか見ていきます。
第3位 サントリーホールディングス
企業の挑戦する姿勢を「やってみなはれ」というキャッチコピーでアピールしたサントリー。
「仕事を知る」というカテゴリは、プロジェクト紹介と先輩社員の紹介を兼ねるコンテンツで、15点もの具体的な仕事内容を詳細に掲載し、より学生が仕事のイメージができるよう工夫されています。
また、採用サイトの英語版があるのもこれからグローバルな展開を進めていこうとする企業ならではです。
動画のコンテンツもありますが、リクナビ・マイナビのアカウントでもログインできるマイページからでないと閲覧できない仕組みとなっており、学生の囲い込みをうまく行っています。
第2位 三菱UFJ銀行
コーポレートカラーのMUFGレッドが印象的なサイトです。行員紹介のページは、業務系統や性別などチェックボックスにチェックを入れることで将来のロールモデルを探すことができる仕組みになっています。
ただ、この仕組みを導入するには多くの行員紹介ページを持つ必要があるデメリットも。一方で社員の多様性もアピールできるコンテンツです。現在は40名弱の紹介ページがありましたが、これからもぞくぞく増やしていく予定だそうなので、成長型の採用サイトといえそうです。
第1位 三井物産
総合採用ページとして運用しており、登録が必要なマイページは新卒用とキャリア用でそれぞれ分かれる形態をとっているサイトです。
三井物産の特徴は採用サイトをひとつの建物と見立てて、シアタールームではプロジェクトを動画で紹介、コレクションルームには社員1人1人が大切にしているものを掲載、図書室(ライブラリー)には採用パンフレットなどの資料を掲載するなど、デザインの一貫性が見て取れます。
また、動画も多用しており、一般的には社員の写真で済ませられそうな箇所にも動画を惜しみなく使用することで、デザインと相まって革新的なイメージを作り上げています。
コンテンツの量は3月12日時点ではあまり多くありませんが、これからの展開が期待されるサイトです。
さいごに
いずれのサイトも動画や行員検索などはツールのひとつに過ぎず、「自分たちの会社ってどういう会社だろう」ということをとことん追求していることがわかるかと思います。
革新的なツールは時代の流れとともに出てくるかと思いますが、採用サイトにおいて自分たちの会社を考えることはしばらく続きそうです。