AISASの法則とは
AISASの法則、あるいはAIDMAの法則、どちらかは耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
AISASの法則とは、AIDMAの法則を応用したもので、株式会社電通が提唱する、ウェブを日常的に利用する消費者の購買に関する心理プロセスをあらわしたものです。
では、その消費者行動を詳しく見てみましょう。
A:Attention(注目・認知)
消費者行動は、まず商品やサービスを認知するところから始まります。この段階では、消費者は商品・サービスに対して特に強い興味や関心までは抱いていません。
この段階でよくとられる方法としては、テレビCMやWEB広告などがあります。
I:Interest(興味・関心)
商品・サービスを認知した消費者は、次に興味・関心の段階に移ります。
AttentionからInterestに消費者を誘導できるかは、「自分に関係のあること」として認識させられるかどうかにかかっています。
広告文やキャッチコピーが消費者にささるものになっていなければ、認知されても興味・関心を引くことはできません。
S:Search(検索)
AIDMAの法則と大きく異なるのがこの部分です。
消費者は興味・関心を抱いた後に、情報収集のため検索します。その際使用するのはGoogleなどの検索サービスであったり、TwitterやInstagramといったSNSであったり、様々です。
みなさんも何かを購入する際、口コミや評価を調べられた経験があるのではないでしょうか。
加えて、この段階で消費者は他の類似商品・サービスとの比較検討も行います。
A:Action(行動)
消費者が実際に購入するステップを指します。
ここが最も重要なステップであることは言わずもがなですが、購入してもらうためには、「購入したい」と消費者が思ったその時に、スムーズに購入ができるような状態にしておくことが重要です。
来店したいのに店舗の場所が分からない(=記載されていない)、購入したいのに購入ボタンが見つからない。そういう煩わしさが消費者を購入から遠ざけてしまうため、注意が必要です。
S:Share(共有)
購入してもらったらそこで終わり!…ではなく。もうひとつ、消費者が最後にとる行動があります。
それが共有です。レビューを書いてSNSに投稿する、知人におすすめする。そうした共有行動が、次の消費者を呼んできてくれます。
企業が打った広告よりも、身近な人や一般消費者の口コミのほうが信用できるという心理は、理解に難くないのではないでしょうか。
このステップもまた、Search同様、AIDMAの法則には存在しないステップで、SNSが普及し個人が気軽に発言しやすくなった現代ならではの行動と考えられます。
消費者行動にあわせて適切なアプローチを!
重要なのは、消費者行動を理解して、段階に応じた施策を講じることです。
例えば、注目・認知~興味・関心の段階では、WEB広告が有効です。ターゲティングをしっかりすること、そのターゲット層にしっかりささるクリエイティブを作成することが重要です。
検索の段階では、消費者に正確な情報が届けられるように、自社商品・サービスについてのコンテンツを用意したり、購入したひとが共有したくなるような仕組みづくりをしたりする必要があります。
このように、段階に応じて取るべき施策は変わってきますので、自社商品・サービスの場合は「どこに課題があるのか」をしっかりと見極めていくことが重要です。
第一エージェンシーでは、課題の洗い出しをしたうえで、適切な施策をご提案するよう努めています。集客がうまくいかない、なかなか購買につながらないなど、お悩み事があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください!